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【製品解説】Barman 3.19.0

June 16, 2026

Postgres物理バックアップの決定版 〜クラウドからの直接リストアや並行WALアーカイブに対応し、DR性能が劇的に向上:Postgresの物理バックアップを統括するBarmanが進化。最新版ではクラウドストレージからの直接復元や、並行ダウンロードによる高速なWALリカバリに対応。AWS S3のオブジェクトロックや、長期保存に便利なインポート・エクスポート機能も一挙に実装されました。

1. Barmanとは?

Barman(Backup and Recovery Manager)は、PostgreSQLおよびEDB Postgres Advanced Server向けの高度なオープンソース物理バックアップ&災害復旧(DR)管理ツールです。リモートまたはローカルにある複数のPostgresインスタンスの物理ファイルとトランザクションログ(WAL)を集中管理し、迅速なリストアと高度な復旧戦略を実現します。

2. Barmanの仕組み

BarmanはPostgresと連携してクラスタディレクトリを直接コピーし、主に以下の仕組みで動作します。

  • 物理ファイルのコピー: データをSQL文に変換せず、ファイルシステムから直接バイナリファイルをコピーして高速処理。
  • 多角的なバックアップ手法: ストリーミング(pg_basebackup)、Rsync(SSH経由)、スナップショット(AWS/Azure/GCP)に対応。
  • WALアーカイブとストリーミング: barman-wal-archive によるファイルコピーと、pg_receivewal によるリアルタイム取得をサポート。
  • 一貫性のあるリカバリ: barman restore コマンドでベースバックアップとWALシーケンスを組み合わせ、スムーズなリストアを完了。

3. 主なメリット

  • 一元管理(スタートポロジ): 1台のBarmanサーバーで、地理的に離れた複数のPostgresインスタンスの統合管理・監視が可能。
  • ポイントインタイムリカバリ(PITR): 任意のトランザクションID、LSN、タイムスタンプを指定して過去の特定時点へ復旧。
  • データ損失ゼロ(RPO=0): 同期WALレシーバーとして統合設定することで、障害発生時のデータ損失リスクを極限まで排除。
  • 効率的な増分バックアップ: ファイルレベル(Rsyncハードリンク)およびブロックレベル(Postgres 17以降の重複排除)に対応。
  • 自動保持ポリシーとクラウド対応: 世代数や期間に基づく自動ライフサイクル管理と、AWS S3/Azure Blob/GCSへの直接保存をサポート。

4. バージョン3.19.0 新機能

【機能強化および新機能】

  • クラウドストレージからの直接リストア: クラウドに保存されたバックアップを barman restore コマンドで直接復元可能になり、RTOを大幅短縮。
  • 並行クラウドWAL取得: barman cloud-wal-restore コマンドの導入により、リカバリ時のマルチスレッド並行取得による高速化を実現。
  • バックアップのエクスポートとインポート: export-backup で圧縮アーカイブ化(長期保管・共有用)し、import-backup でカタログへ再登録可能。
  • AWS S3 オブジェクトロック対応: aws_check_object_lock 設定オプションの追加により、誤削除やランサムウェアリスクからバックアップを保護。
  • クラウドへの並行WALアーカイブ: barman cloud-wal-archive に --parallel フラグを追加し、高負荷環境でのWAL滞留を防止。
  • 不完全WAL(.partial)復元のサポート: --partial-wal フラグにより書きかけのWALファイルを利用した最速リカバリを可能にし、RPOを短縮。
  • 可観測性と拡張性の強化: クラウドバックアップの実行直後表示(STARTED)対応、および代替GCPドメイン(GOOGLE_CLOUD_UNIVERSE_DOMAIN)のサポート。

5. 日本語マニュアル

Barman 3.19.0 日本語マニュアル

機能の詳細な設定方法やパラメータ仕様、導入手順については日本語マニュアルをご覧ください。

日本語マニュアルを見る >>


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